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痒疹(ようしん)って何?

2021.10.28

痒疹とは

非常に痒いポツポツとした赤い皮膚のもりあがり(丘疹)がパラパラとちらばってできる病気です。すねのあたりやお腹まわりに限られるタイプから体中にできるタイプまで様々です。またおのおのの丘疹が1週間程度で治ってしまう急性のものから、何か月も治らず茶色の硬いイボのようになってしまう慢性のものまであります。

痒疹はなぜできるの?

今のところはっきりとわかっていません。虫刺されがきっかけのことやアトピー性皮膚炎のようなアレルギーが関係していることもありますが、そうでない人もたくさんみられます。またまれに内服薬が原因になっている場合もあります。痒疹のタイプによっては、長い間引っ掻き続けてしまうということも一因になっていると考えられています。

どのような治療がよいのですか?

多くはステロイド外用薬とかゆみに対して抗ヒスタミン薬が用いられます。場合によっては紫外線療法を行うことがあり、かゆみにもよく効きます。痒いイボのようなかたまりがなかなか消えないときには液体窒素による冷凍凝固療法も行われます。その他にビタミンD3軟膏が有効なこともあります。

特発性じんましん

2021.10.25

急に夜が冷えこんできて、一日の温度差も大きくなりましたね😊

紅葉の季節ですね😊

季節の変わり目でお体が疲れやすく、ストレスを感じやすい時期です

そういう時に起こりやすいのがじんましんです。

 

 

じんましんは、4~5人に1人が一生のうち一度は経験するといわれています。

そのうち7割以上の患者さんは、自発的に症状があらわれる「特発性じんましん」です。

なぜ特発性じんましんになるのかはまだよく分かっていません。

原因が分からなければ治せないの❓と心配する方もいらっしゃるかもしれません。

でも、このタイプのじんましんは、お薬がききやすく、治療によって治ることが多いのです。

「特発性じんましん」と診断されても、原因不明だからとあきらめずに、しっかりと治療を行うことが大切です。

 

 

特発性じんましんは、主に抗ヒスタミン薬というお薬で治療します。

①服薬開始

 抗ヒスタミン薬の内服を行います。効果が出ない場合は、お薬の量や種類を増やすと有効なこともあります。

②症状に合わせて薬の量を調整する

 症状が軽くなってきたら、お薬の量や回数をだんだん減らしていきますが、飲み続けることが大切です。

 ご自身の判断で急にお薬を中止しないようにしましょう。

③症状が消えてもしばらく服薬を続ける

 症状がなくなっても、しばらくはお薬を飲み続けることが大切です。

 医師と相談しながらお薬を飲み続けることで、じんましんをコントロールできることも多いのです。

 

 

原因の明らかなじんましんもあります

ほかに、特定の刺激で起こるじんましんもあります。

このタイプのじんましんではお薬が効きにくいことが多いので、じんましんを起こす刺激を避けることが大切です。

 

①かぜ薬や痛み止めを飲んでじんましんが出たことがある

②物に当たったり、ひっかいたところにじんましんが出る

③サバやマグロなど特定の食べ物を食べた後に症状が出る

④日光に当たると症状が出る

⑤運動や入浴の後など、体が温まると症状が出る

⑥寒い所に行くと症状が出る

⑦皮膚が水に濡れると症状が出る

 

以上のようなことが思いあたる場合は、必ず医師に伝えましょう。

 

大切なのは、症状が軽くなってもお薬を続けることです‼

じんましんの治療はあせらず、気長にが大事です❣

 

気になる症状があれば当院にご相談ください(^_-)-☆

 

 

うおのめ・タコの違い

2021.10.22

痛みが出やすいのが「うおのめ」、痛みがないのが「たこ

うおのめは皮膚内部へ、たこは平らに上方に厚くなります。うおのめ痛みが出ますが、たこは通常痛みがありません

 

うおのめ

うおのめの中心にある角質の芯は円すい状で、皮膚の中に食い込み内部に伸びていきます。そのため、靴による圧迫や歩行などで刺激が加わると、痛みが生じることがあります。

また、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)との見分けがつきにくいのも特徴です。「放置していたらどんどん増えてしまった」というケースも多いため注意が必要です。

たこ

たこは、刺激を受けた周辺の皮膚全体が厚く硬くなってほぼ平らに盛り上がっていきます。芯がないので通常は痛みがなく、角質が硬いためにかえって感覚が鈍くなることもあるます。

治療法

角質を柔らかくする塗り薬の処方や、特殊な器具を用いて芯や角質を除去します。

芯は見た目以上に深く入り込んでいます。

そのため、市販のスピール膏を使用したり、自身でカッターや爪切りを使って取り除くのは非常に難しいです。

また削り過ぎると、正常な皮膚を傷つけ細菌感染を引き起こすこともあります。

 

気になる症状がある方は、お気軽に当院へご相談ください😊

秋の花粉

2021.10.20

春の花粉の代表はスギやヒノキ。

秋の花粉の代表はブタクヨモギカナムグラの雑草類。

また、秋は花粉のほかにもダニ、蛾やユスリカ(蚊の一種)などの昆虫、カビなどが原因のアレルギー症状が出やすい季節でもあります。

~花粉と食べ物の関係~

アレルギー症状を引き起こす花粉とたんぱく質の構造が似た食べ物を食べると反応する。これを「交差反応」と言います。

 

花粉症の人が原因となる果物、野菜、などを食べた後に、口や唇にかゆみや腫れを起こす症状(口腔内アレルギー症候群)のアレルギー反応を起こすことがあります。それは果物、野菜などのたんぱく質の構造とアレルギーを起こす原因となるたんぱく質の構造が似ているため、体が反応してしまうのです。

 

〈症状〉

♦唇や口の中、喉がかゆくなる

♦ピリピリ、イガイガし痛みを感じる

♦喉が腫れる   など

秋の味覚のイラスト(ぴょこ)

〈ブタクサ花粉と関連があると言われる食物〉

 

メロン・スイカ・バナナ・キュウリ・ズッキーニ・他・・・  ウリ科

 

〈ヨモギ花粉と関連があると言われる食物〉

 

セロリ・人参・トマト・りんご・マスタード・ピーナッツ・桃・コリアンダーなどのスパイス・・・他

 

果物や野菜の場合は通常、加熱すると症状が出ない。らしい。

秋のブタクサやヨモギ、カナムグラなどの雑草類は春のスギ花粉などと比べると飛散距離が短いため、原因となる植物に近付かないことで症状を抑えることができます。

*野菜、果物、木の実など食して口腔内に違和感を感じられた方はアレルギー検査を受けてみられませんか。

いつでもご相談ください。

アトピー性皮膚炎について

2021.10.14

秋色の空が多くみられるようになり、一日の温度差も出てきました😊

そろそろ皮膚の乾燥が気になる時期ですね!

 

アトピー性皮膚炎の患者さんは、乾燥肌の傾向があるため、秋から冬は強い乾燥症状になることがあります。

特に赤みブツブツなどの症状が出やすいところが強い乾燥状態となり、かゆみがあるため、引っかくと粉をふいたように白くカサカサします。

このような場合は、炎症をおさえる塗り薬とともに、保湿剤を塗ってスキンケアを行いましょう。

ちょっとしたきっかけででまた悪化しやすいので、炎症がおさまって症状がない時でも、以下のことをいつも心がけるようにしましょう。

 

<アトピー性皮膚炎で良い状態を維持するための心がけ>

①皮膚を保湿する

 保湿剤によるスキンケアを継続しましょう。

②皮膚を清潔な状態に保つ

 汗や汚れは毎日、入浴やシャワーで洗い流しましょう。

 むやみに強く洗わず泡でなでるように洗いましょう。

③睡眠を十分にとって疲労をためない

 無理をせず、ストレスは早めに発散しましょう。

④生活環境を清潔に保つ

 掃除や洗濯をこまめに行い、晴れた日はおふとんを干しましょう。

⑤体感温度に気を付ける

 できるだけ涼しい環境を心がけ、熱いお湯での入浴・シャワーは避けましょう。

 適温・適湿(室温20℃程度、湿度30~60%)を保ち、お風呂36~40℃が望ましいです。

⑥治療を途中で中止しない

 定期的に医師にかかり、皮膚の状態をみてもらいましょう。

 

気になる症状があれば当院にご相談ください(^_-)-☆

 

なんで痒くても掻いたらダメなの?

2021.10.12

👆 掻いてはいけない理由

かゆいから、掻いてしまう。そんな経験は誰にでもあると思います。掻いているときは、一時的に気持ち良いかもしれませんが、決してかゆみが治まるわけではありません。掻くことは、逆にかゆみを増長させてしまい「かゆみの悪循環」を引き起こしてしまいます。また、掻かないというだけでも、皮膚症状はかなり良くなることもあります。

👆 掻くことで痒みの悪循環へ

皮膚は掻くことで傷つき、皮膚症状を悪化させてしまいます。
さらに、その刺激によりかゆみを引き起こすヒスタミン等の分泌も促してしまいます。
その結果、かゆみが増してしまうのが「かゆみの悪循環」です。

 

きちんとお医者さんでかゆみ治療を行うことで、日常生活を改善することができます。

掻くこと」から、「かゆみ治療」へ。

お困りの方はぜひ当院へご相談ください😊

正しい爪切りで巻き爪を防ごう👊

2021.10.07

巻き爪とは、爪の端が内側に食い込んでいる状態のことです。

特に症状がないという人も多いですが、爪の巻きが大きいと圧迫による痛み炎症が起こることもあります。

正しい足の爪の切り方

足の爪は、短く切りすぎないことが大切です。

爪の切り方が悪いと、巻き爪陥入爪を招く可能性があります。

深爪にならないように、白い部分が1~2mm残る長さに切る。

爪の両端を短く切り落とさない。スクエア型に切る。

とがった角は、爪やすりで少し丸めましょう。

爪切りに自信がない方は、当院で爪切り処置も行っております😉

お気軽にご相談ください🎵

エキシマ光線療法はじめました🌟

2021.10.05

皮膚の病気でお悩みの方に、新しい治療のご案内です✨

その名も、エキシマ光線療法

短い波長の「」を使った治療法です。紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮膚の症状を沈静化させます。

従来よりも短い波長を使うことで、肘や膝など、今まで治療が難しかった部位でも高い治療効果が期待できます。

 

代表的な対象疾患

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、白斑、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症

その他の症状についても、医師の診察により適応となることがあります。

痛みはありますか?

痛みはまったくありません。ほんわかと温かい感じがします。

ただし、当日・翌日は日焼けによる反応が強くなることがあるので、照射後24時間以内のお肌の状態に大きな変化がないか観察をお願いしております。

どのくらいで治りますか?

治療期間の目安は、疾患や症状によって異なります。

円形脱毛症や尋常性乾癬は週1~2回の照射で20回~30くらいが目安とされています。

掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎は、週1~2回の照射で20くらいが目安とされています。

白斑は、週1~2回の照射で30~50くらいが目安とされています。

※これはあくまでも目安であり、肌質、照射頻度により変動いたします。詳しくは医師にご相談ください。

治療費はどのくらい?

保険適用で治療が受けられます。

1回の照射で約1,000円(3割負担)です。

※その他に診察料、投薬料などの料金が必要です。

 

乾癬(かんせん)とは

2021.10.01

<乾癬(かんせん)とは>

免疫が過剰に働くことで発症する非感染症の慢性皮膚炎です。

食生活の欧米化などによって、増加傾向にあります。

約2:1の割合で男性に多いこと、思春期以降、または中年以降の発症が多いことが特徴です。

<乾癬の症状>

①皮膚炎 

  皮膚が赤くなったり、カサブタがはがれ落ちたりします。

  はじめは、ニキビのような赤い発疹や大量のフケのようなもの気づく人が多いようです。

  しかし、症状が進むと皮疹(ひしん)の数が増え、いくつかの皮疹が一緒にになったり、ときに全身の及んだりすることもあります。

 

②関節

  関節に腫れ痛みが出ることがあります。特に、手足の指先の関節に多く見られます。

 

<治療法>

①塗り薬(外用療法)

 ●ステロイド外用剤:炎症を抑える

 ●活性型ビタミンⅮ3外用薬:表皮細胞の異常な増殖を抑える

 

②飲み薬(内服療法)

 ●ビタミンA誘導体:表皮細胞の異常な増殖を抑える

 ●免疫抑制薬:免疫の過剰な働きを抑える

 ●PDE4阻害剤:乾癬における過剰な炎症を抑える

 

③光線療法(紫外線療法)

 紫外線のもつ、免疫の過剰な働きを抑制する力を利用し、体に害を与えにくい紫外線を皮疹にあて、症状の改善をうながす治療法です。

 

③注射療法(生物学的製剤による治療)

 乾癬の原因物質と考えられる「サイトカイン」の働きを弱める働きがあり、飲み薬や光線療法で、皮膚や関節症状の改善が十分にみられ  ない場合に使用します。

 

<日常生活で気をつけること>

 加湿器や保湿剤などを利用して、乾燥しないように注意しましょう。

 毎日入浴して、体を清潔に保ちましょう。

 禁煙するように努めましょう。

 こまめに手洗い、うがいを行い、感染症に注意しましょう。

 気分転換をしてストレスをため込まないようにしましょう。

 日光浴は適度にしましょう。日焼けや発汗で発疹やかゆみが悪化する場合があるので、注意しましょう。

 

気になる症状があれば当院へご相談ください😊

東京ベイ幕張皮フ科
           

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