イボ(ウイルス性疣贅)について

2022.01.27

ℚイボって、いったい何ですか?

 

イボは、ヒト乳頭腫ウイルスと言うウイルスの一種が皮膚に感染してできます。

イボのウイルスは正常の健康な皮膚には感染できない(と考えられている)のですが、

小さな傷などがあるとそこから皮膚に入り込んで、基底層にある細胞に感染してイボをつくると考えられています。

感染を受けた基底細胞は細胞分裂が活発になり、まわりの正常細胞を押しのけて増え続けます。

もっとも、理由はまだよく分かっていませんが、ある程度の大きさ以上にはならないようです。

こうしてできた感染細胞の塊が、私たちが日常見ているイボの正体です。

 

ℚイボ(ウイルス性疣贅)はうつるのですか?

 

イボは、今までウイルスが感染してできる皮膚や粘膜の病気ですから、もちろん「うつる」可能性を秘めています。

しかしながら、私たちの皮膚や粘膜は解剖学的な構造や免疫の働きなど他の様々のバリアー機構でウイルスや細菌などの感染から守られており、

正常の皮膚や粘膜には通常感染しにくいと考えられます。

ただし、皮膚や粘膜に小さい傷ができて侵入を許したり、様々なの感染から私たちの身体を守っている免疫力が何らかの理由で低下すると、

イボができやすかったり、ひどくなったり、治りにくくなることが知られています。

 

 

ℚイボの治療はどうするのですか?

 

イボの治療は、原因となっているウイルスを退治するできてしまったイボを何等かの方法で排除する、の二つの方法が考えられますが、

いまだに特効薬や特効的治療法はないと言うのが現状です。

イボの種類や発生部位などが患者様によって違いますから、治療は液体窒素を用いた冷凍凝固法、電気焼灼法、

グルタルアルデヒド(保険適応なし)などの外用療法やヨクイニンの内服療法があります。

また、どの治療を用いても、多くの場合一回の治療で治すことは難しく、何回か繰り返してやっと治るのが普通の経過です。

焦らずに、根気よく治療する必要があります。

 

当院では、液体窒素を用いた冷凍凝固法を行っております。

治療効果をよくするために1~2週間1回のペースで継続治療をおすすめしております。

 

 

『もしかしてイボかな❓』と気になる症状があれば当院にご相談ください😊