とびひ
2022.06.08「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹」と言います。
細菌による皮膚に感染症です。ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などが原因菌です。
接触によってうつり、かきむしった手を介して、水ぶくれ(水疱)があっという間に全身へ広がる様子が、
火事の火の粉が飛び火すことに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。
とびひは、虫刺されやあせもをかいたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。
7歳未満の乳幼児がかかりやすいです。
また、アトピー性皮膚炎の患者様は皮膚のバリア機能が低下しており、とびひにかかりやすいので注意しましょう。
<治療>
抗菌薬:原因となる細菌を退治する飲み薬、ぬり薬
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬:必要時、かゆみを抑える飲み薬
亜鉛華軟膏:必要時、炎症を抑える、患部を保護する
<日常生活で心がけること>
•患部を触らないように注意し、引っ掻かないよう爪を短めに切るようにしましょう。
•皮膚を清潔に保つことが大切です。患部はこすらず、石鹼をよく泡立て洗い、シャワーでよく洗い流しましょう。
•タオルや衣類を介してとびひがうつることがあります。共有しないようにしましょう。
•患部がジクジクしていたり、滲出液等、接触での感染が起こりやすいため、患部はガーゼで保護しましょう。
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます❢❢
気になる症状があれば、早めに当院にご相談ください😊